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もし、孤島に遭難したら一番初めに何を食べますか?
孤島に遭難する場合、飛行機が墜落するか船が座礁するといったケースがほとんどと思われます。となると機内に食料が貯蔵されている訳ですが、質問された方はそうした回答を求めてはいないでしょう。
ということで食料貯蔵庫は墜落時に燃えてしまったか海に沈んでいます。手元に食い物は何もない。野生の果物があればまずはそれを食べるでしょうが、必ずしも手に入るとは限りません。野生動物がいたとしても文明国から漂着した人間に狩猟は難しく、釣り道具があるわけでもない。
が、たった一人で孤島に漂着するとは考えづらく、周囲を見渡せば他にも同じ飛行機あるいは同じ船に乗っていた人が何人か生き残っているはず。相手がどんな人であれ、ここは協力し合っておくべきでしょう。昼間のうちに信頼感を作り上げておき、夜が更けたら「危険な動物が現れるといけないから交代で見張りをしよう、まずは俺が先に見張るよ」などと言って相手が寝付いた頃合いを見計らって襲いかかり遭難初夜(&数日分)の食料を確保する、という方法が考えられますが、人を殺めるのは慣れていないと躊躇してしまうものですし、躊躇を乗り越えていざ実行しようとしても一撃で成功することは難しく、相手に悟られたら孤島を舞台にバトルロワイアルが勃発してしまいます。生きてる人間は危険です。
そこでおすすめなのが、飛行機あるいは船に同乗しながら生き残りそびれてしまった状態で浜に漂着している人です。既に息を引き取っているので抵抗される心配はありませんし、病死ではないので火を通せば摂取しても問題ありません。もちろん武田泰淳「ひかりごけ」や楳図かずお「おろち」のように罪の意識に責め苛まれる物語も多々ありますが、今回は自分で殺めたわけではないですし、むしろ自分自身が生き延びるためにこそ彼らは同乗していたのだと割り切り、神の采配に感謝しておけば天に罰せられることはないでしょう。